2013年10月8日火曜日

ラジャスタン州での日々

乾燥したこの土地に暮らす男たちは、絶対的な強さを自ら誇っている様な我が物顔で、どこからともなくやって来るのだ。

外国の女とわかれば、もう何人も孫を持つであろう年の老人だろうと、まだまだ幼過ぎる少年だろうと、無差別に寄って来ては口説き始める。

最終的に辿り着く話はセックスについてだ。これがなかなか終わらないのだ。ついついこちらもヒートアップしてしまう。

先日、庭先に座るおじさまに声をかけられ話し込んでいると、道行く若者たちから好奇の視線を浴びた。すると、おじさま「俺のワイフだ!」文句あるか、と一喝。あっちへ行けと追い払うのであった。
そして、話の途中だった近所の犬の交尾の話をまた1からじっくりと聞かせてくれるのだ。

度々セックスの話で口論となる。
まずサイズと時間と回数を自信満々で語り出し、インド人と試してみるんだ!と皆口を揃えて熱弁し出す。ナイトライフを楽しもうぜってさ。
だいたい話半分で聞いているのだけど、その日は少し食い下がってみた。
私には大大大好きな彼がいてサイズにも時間にも大大大満足しているし何にも問題ないの、もう超ラブラブだし、そんなことをしたら愛する彼が超悲しむわって。
一点張りをした所、その人怒って口も聞いてくれなくなっちゃった。

こちらが少し強気に出ると結構簡単に怯むか拗ねる。
そんなラジャスタンの男たちが私は何だか好きだった。年齢は関係ない、しっかり男なのだ。

そんな男たちが煙草をせびってくるのは日常茶飯事だけど、自分はもらっといて後から来た人には、もう煙草は終わったと言ってくれちゃったりする。
散々人の煙草を吸いまくっといて、他の人がもらいに来るから、バックの中にちゃんとしまっとけとか言い出す。
それもね、俺優しいだろ?みたいな顔で言うから、憎めない。



ジョードプルの町は町を歩くだけでは、決して青くなかった。
城に登り、そこから町を眺めると、ギリギリ青かった。RPGの世界だなんて言われてるけど、ゲームをあまりしてこなかった私にはあんまりピンと来ないのかも。男の子が憧れちゃう町並みなんだと思った。

ピンクシティのジャイプル
ゴールデンシティのジャイサルメール
ブルーシティのジョードプル

この定番コースをなんだかんだありながら巡り終えると、南へ行きたくなって来た。

今まで3AC以下の席には乗らなかったのだけど、なかなか取れない次の列車のチケットにやきもきし、スリーパーで移動することにした。窓がないから外の悪臭が入って来ること以外、何にも問題なかった。

ムンバイで乗り換え、オンシーズンになったばかりのゴアへ向かう。とにかくゴアはビールが安いらしいからね。




つづく。

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