2013年7月15日月曜日

ビエンチャン、バンビエンでの日々

地球の歩き方にも書いてあった、旅人も言う、
「何もない」と。
異口同音の地、ラオスへ入国。


入国までの道中、トラブルが続く。
終いにはタイ出国時にオーバーステイで高額の罰金を支払う事に。ただただうっかりしていた。

出発した日の事を思い出す。
成田空港に着く直前にターミナルを調べようとフライトナンバーを確認した所、ない!
慌てて調べ直したら、私の飛行機は羽田空港だった。その時も2人してうっかり、成田空港だとばかり思い込んでいたのだ。

1+1で2の力にならないばかりか、一人前にも程遠い。
大きなトラブルを起こさない事だけを祈り、思い出し笑いをしながらも、何とかなると思う気持ちを半分だけ捨てた。



ようやくラオスはビエンチャンへ。

有名な観光地を3つ程勢い良く回り、雰囲気に煽られて、翌日にはバンビエンに居た。

フランスの植民地だったラオスは、パンが美味しいと言い、町の至る所でサンドイッチ屋さんを見つけた。


巨大なフランスパン1本に好みの具を選んで、約200円。チキンがほぼ衣だけなんて事もあるけれど、ボリュームたっぷりでまずまず美味しい。アゴが痛くなるそれを、もぐもぐと頬張る。

久しぶりに日本人の集まるゲストハウスに泊まったので、日本に居る様な錯覚さえ起こす。飛び交う日本語に何だかほっとする。
これから先行くであろう国の情報をありがたく頂く。


ある夜はクラブで酔っ払い、ある日は一日バイクで遊び回った。


6mの高さはあろう木の上から飛び込む。この高さ、この恐怖心、癖になる。
水面に着く寸前に目が覚め、と同時にズドーンと豪快に沈む。地上に顔をプカッと出し、まわりからいっせいに拍手を浴びる。気持ちが良い。
その後は真っ暗な洞窟でクタクタになるまで、子どもの様な冒険もした。

ダラダラと歩く牛を上手く避けながら、砂利道を戻る。


四方を囲む山々は地元の妙義山にどこか似ていて、見上げる度に溜息が出てしまう。雨上がりはかすんだ山に光がさし、岩肌は一段と輝きを増す。


疲れた体に、ここぞとばかりにラオビールが染み渡る。
遊び疲れた、よく眠れそうだ、なんて贅沢なんだろう。

曲がった事のない交差点を曲がり、
ちょっとそこまでのつもりが迷子になって、
そんな風に行くつもりのなかった地へ、どんどん、どんどんと進んでいく。



つづく。

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