2013年7月29日月曜日

ホイアンでの日々

雨季のこの時期は一日に何度かスコールに降られる。
外に出ていれば、ましてバイクにまたがっていた日には、くっそー!と、声を出してしまいそうになるが、20〜30分も待てば止む。

私はこの時間が何となく好きだった。リズム良く地面を叩く、雨の音。
宿のロビーでホイアン最後の演奏を聴いていた。


黄色の壁で統一されたホイアンの古い町並みは可愛らしい。


夜になると町中の提灯に明かりが灯り、日本のお祭りの様で嬉しくなった。
夏休みに入ったばかりの日本でも、今頃はっぴ姿の子ども達が綿あめでも頬張っているのだろう。


夕飯は町の外れにある屋台で、ホイアン名物のホワイトローズを食べ、ビールを飲む。
このホワイトローズと言う水餃子に似た食べ物が絶品で、すっかり気に入ってしまった。発祥と言われるお店にも行ってみたが、屋台の味の方が口に合うらしい。


1500年代終わりに日本人によって建設された、日本橋。橋を渡ると更に町が続く。


ただ町中はどこも観光客向けのお土産屋さんがほとんどなので、半日も歩けば飽きてしまうわけで。

そんな迷路の様な町をぐるぐると歩いて回ったのは、レンタルしたバイクがなくなっていたからだ。焦った。 

近くに居た人に聞いたら、あそこに移動されたんじゃないかと言う。言われた所へ行ってみたものの、並べられたバイクの中に私達のバイクはなかった。
途方に暮れ元の場所に戻り、どうしようかと辺りを見渡すと、見覚えのあるバイクが。

少し離れた所に移動されていただけだった。邪魔だったんだろうな、ごめんなさい。
しかし、今度はそこで関係ないであろうお土産屋さんのお兄さんが、お金をよこせと言う。
ホッとしたのと同時にどっと疲れが出て、気づけば日本語で散々文句を言っていた。

そして、情けない事に少し高い歩道に乗せられたバイクを車道に下ろす事が出来ず、最終的にそのお兄さんにヘルプヘルプと何度も頼み、渋々手伝ってもらったんだった。
帰り際には調子良くバイバイと手を降って。


やっとこ見つけたバイクにまたがり、降り出した雨が止むのも待たずに、そそくさと宿へ走り出した。

雨音は次第に強くなり、宿に着いてすぐ土砂降りに変わった。大合唱が始まった。



このまま駆け足で、一気にホーチミンまで下る。またしても24時間のバス移動。
10日間でベトナムを下るのは少々無理があったかな。


出発前に入ったお店で噂に聞いていた15円のビールを見つけた。最高。もっと早く行きたかったな。


つづく。

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