2013年7月21日日曜日

ルアンパバーンでの日々

何もないと言われたラオスの何を知る事も出来ずに、この地を後にする。


バンビエンから、更に北のルアンパバーンへ向かった。

6時間の道中、乗り物に乗るとすぐ寝てしまう私が、しばらく窓の外に見惚れていた。
次から次へと目に飛び込んで来る大自然に圧倒されっぱなしだった。天にも届きそうな山のてっぺんと、繋ぐ深い深い谷。

裕福とは言えない家が現れては、並んだ。砂ぼこりの中、全裸で遊ぶ子ども達。まだ幼いであろう女の子が赤ちゃんを負ぶってたくましく歩く。
昼下がり、子どもばかりを見かけた。学校には通っていないのだろう。

ぐんぐんと山を越え着いた先、ルアンパバーンは町全体がユネスコの世界遺産に登録されていると言う。静かで落ち着いた町並みが印象的だった。

翌朝、まだ薄暗い早朝5時に気合いを入れて起床し、托鉢風景を見に行った。バナナとお菓子を買い、僧侶に手渡す。
鮮やかなオレンジ色の袈裟が幾重にも連なるその光景が目に焼きついた。


クアンシーの滝はなかなかの迫力で見応えも十分にあった。ブルーラグーンより、水もずっときれい。

でも、目的は下った先にある乳白色の天然プール。
わー!きゃー!と、飛んでは泳いだ。潜むドクターフィッシュに何度も足をくすぐられながら。



ここラオスでは、日本人と遊んでばかりいた。
カンボジアで出会ったけんたくんと嬉しい再開もした。
同じ宿で仲良くなったクロちゃんとは毎日の様に出かけた。


男の子の旅はいいな、改めて思う。

川にバイクで落ちた友だち、レディーボーイにiPhoneを盗まれた友だち、警察に捕まった友だち、みんな笑ってた。
夕飯時はビール片手にいつも賑やかだったな。



いよいよ24時間のバス移動が始まる。
国境を越え、4ヶ国目のベトナムに入る。そして、28日までにホーチミンへ行かなければならない。

計画はちっとも上手くいかない。

迫るカトマンズ行きの航空券を捨ててもいいと思った程に、ラオスにはまってしまった。


時間はあるはずなのに、想像を越えた世界は無限の時間を要する。

8日間の滞在では、ラープを味わい切る事も、ラオビールを十分に堪能する事も出来なかった様に思う。



またおいで、そんな風に言われてる気がした。



つづく。

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