2013年8月9日金曜日

HOTEL ROYAL SAFARIでの日々

もうすぐホテルは賑やかになる時間。みんな元気に働いているだろうか。

ウエイターとして働くアモン。
1番の働き者でいつでも私たちを気にかけてくれた。こんなに気持ち良くて優しい接客を今までに受けた事はない。私たちの下手くそな英語を何度も何度も聞いてくれ、私たちにわかる様に何度も何度も話してくれた。朝から晩まで働くアモンの姿はとても頼もしかった。私たちのアイドルだ。

料理人のスモンは人懐っこくて、いつもニコニコしている。
今日もご飯美味しかったと言うと、得意気な顔をして、すごく嬉しそうに笑うんだ。

次来る時は日本人の男の子をいっぱい連れて来て、日本の男の子が大好き!と豪快に笑うラックス。
ホテル唯一の女の子で、しっかり者。女同士、話すのはいつも男の子の話題だった。あそこに行けばいい男が居ると、秘密の情報も教えてくれたっけ。

シャイなサガミはいつもあんまり前に出て来ないのだけれど、最終日、「貴方を忘れません。次に会う時までに日本語をたくさん勉強するので、もっと話をしましょう。」と話してくれたんだ。

セキリュティのサガミはHIP HOPが好きなワイルドな男の子。
ある夜、部屋の外で一人煙草を吸っていたら、私が部屋に戻るまで、隣でおしゃべりしてくれたね。
僕がこのホテルを守ってるんだと、胸を張って。

顔を合わす度に煙草をせびって来る、ビカースは冗談ばかり言って、ラックスをからかっていた。



最後の夜は1時近くまで、テラスでみんなと過ごした。

いつもはもっと早く閉めるのに、この日は眠い目をこすりながら、私たちに付き合ってくれた。


私がジーナ、ヒロちゃんがロースニー。
2人合わせて「すべての力」と言う意味らしい。
みんながプレゼントしてくれた、わたしたちのネパールネームだ。
みんな笑っていた。

もう二度と会えないかも知れない。多分そう思う。
でも、そんな事は口にしなくてもいいし、考えなくてもいいか。
情けない程寂しくなって、胸が苦しくなった。

みんな18歳から20歳の若者。
みんな仕事が大好きで、誇りを持って働いている。
そのキラキラした姿を毎日テラスで眺めては、元気をもらっていた。


クヨクヨしてても仕方ない。
その笑顔を忘れなければ、またいつか会えるだろう。

また会う日まで。



つづく。

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