2013年8月19日月曜日

ポカラでの日々(後編)

チトワンから向かった先、ポカラの町にバスで入り、目にした景色は馴染めるか少し心配だった。
レイクサイドには欧米人向けのレストランや土産物屋も多く並ぶし、町も道も広く何だか綺麗過ぎた。

そんな不安は1日1日と過ごすうちに、すっかり消えていった。



何度も足を運んだ、PANDEY  RESTAURNAT。

ある夜、ママとパパが店先に座って、嬉しそうに手招きをしている。

どうしたか聞けば、2人が来ないから待ってたのよ、と。帰り際には明日のモーニングはどうする?と、こんな調子で、私たち行きつけのお店になったのだ。

夕飯時、私は空瓶を振ってはビールを空けた。揚げモモがとにかくビールに合い、ついつい飲み過ぎてしまう。
いい気分でフラフラと帰っては、宿のベランダで酔いに任せて、ヒロちゃんに絡んだ。3階の角部屋は我が家の様に散らかし放題。

1ヶ月後、少し先に移転するらしく、インドに疲れたら帰って来るよと、新しい店の場所も教えてもらった。


お世話になったツーリストのKBは顔を出す度、熱い焙じ茶を淹れてくれる。
私たちのガイドだったビサールは忙しいKBに代わって、よく店番をしていて、店の前を通る度にニッと白い歯を見せてくれた。


たくさんのネパール人と話をして改めて思う。
日本人と波長が合うのかな。

どこの国でもたくさんの人に親切にしてもらったけれど、ここネパールの人とはより一層仲良くなれた気がする。日本が大好きと話す人も多いし、町を歩けば片言の日本語で挨拶してくれる。

着いたら1番初めにしようと思っていた、フェワ湖のボートにはとうとう乗らなかった。そんな事もある。


最初に感じた思いとは裏腹に、のんびりまったりとポカラの時間に馴染んでいた。
仕舞いにはちゃっかりお土産まで買い、十二分に満喫。バックパックと私のお腹はすでにはち切れそうだ。



いよいよVISAの期限も迫って来た。カトマンズでも、まだ行きたい所は残っている。
そして、次の国は魅惑のインド。身がすくんでしまいそうになる。
まぁ、それまで大好きなネパールを思う存分満喫しようではないか。



つづく。

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